アジアから届いた最近のできごとを2つ。
去年のカンボジア滞在では、学校経営・教育方針について運営陣へのインタビューの際、現地NGO「チアフルスマイル」代表の松田辰弘さんに通訳をお願いしました。「チアフルスマイル」はカンボジア全土の学校にて、教育支援を行っています。
チアフルスマイルHP https://cheerfulsmile.org
当時、ご活動についてお話を聞く機会をいただき、またドン・ボスコ・スクールにもいらっしゃって、オペラ歌手江口二美さんの歌のレッスンや、リコーダーのレッスンなどを見学していかれました。(その時に書いていただいた記事はこちら)
「チアフルスマイル」では現在、地方の小学校にトイレを建設するプロジェクトを進めています。すでに目標金額は集まっていますが、手洗い場の新設などの付帯設備のためには、引き続きご支援が必要とのことです。
リターン付きのクラウドファンディングで支援を募っていますが、自立を助ける支援として、同時に地元の人々からも寄付を集めています。その想いについて、ぜひ松田さんのブログをご覧ください。
ボランティア活動の光と影を見てきた方の想いとご活動は、真の意味でカンボジアの人々に貢献していくものと思います。そのお姿を拝見しながら、私のささやかな活動もこんな風に広がっていくといいなと目標にしています。
多くの寄付が集まり、子どもたちの育つ世界がより美しく健やかなものになりますように。
ちょうど時を同じくして、先日、世界平和女性連合主催の第18回留学生日本語弁論大会にお招きいただき、8名のアジアからの留学生のスピーチを拝聴しました。
どの留学生も素晴らしいスピーチでしたが、何名かの方が口を揃えて言っていたのは、「孤独を感じ本当に辛かったとき、身近な人に声をかけてもらって救われた」ということでした。
何気ない一言が人を救うことも突き落とすこともあることは、昨今のネット社会を見ていても感じますが、こういう時だからこそ、私たちは他者への興味や理解をもっと持つことが必要なのかな、と感じました。
私自身、レッスンなどで白熱すると、ついつい言葉を選ぶ余裕がなくなることに反省したり。
留学生たちが紡ぎだす言葉からは、彼・彼女たちの育った土地で育まれた豊かな感性や思考を窺うことができて、閉塞した世界に爽やかな風穴を開けてもらったかのようでした。
異国の地で必死に頑張っている留学生たち。早く自由に故郷と往来できる日が来ますように。